文化観光コーチングチーム「HIRAKU」

文化庁より、「文化観光」に関する委託事業を受けて活動しています。多様な分野からの専門家の仲間たちが集まったチームです。文化観光に関する役立ちそうな情報を、HIRAKUチームがおすすめするグッドプラクティスとして発信していきます。

文化観光コーチングチーム「HIRAKU」

文化庁より、「文化観光」に関する委託事業を受けて活動しています。多様な分野からの専門家の仲間たちが集まったチームです。文化観光に関する役立ちそうな情報を、HIRAKUチームがおすすめするグッドプラクティスとして発信していきます。

マガジン

  • 【分類タグ】コンセプトづくり

    文化観光についてのコンセプトづくりや計画づくりのノウハウに関する記事をまとめたマガジンです。

  • 【分類タグ】地域の文化資源を発掘

    地域にあるユニークな文化資源を「どうコンテンツとしていくか」に関する記事をまとめたマガジンです。

  • 【分類タグ】文化観光ワークショップ

    文化庁などが主催した文化観光ワークショップやシンポジウムの採録記事をまとめたマガジンです。

  • 【分類タグ】地域と連携⇄魅力を共創

    文化の発信者や担い手と、観光・経済のプレイヤーが連携して地域の魅力を発信している記事をまとめたマガジンです。

  • 【分類タグ】ものづくり(おみやげ&グッズ)

    旅の思い出を引きだす地元のおみやげや地域の新たな名産品、また博物館・美術館のオリジナルグッズなど、文化観光を盛り上げるための「ものづくり」についての記事をまとめました。

記事一覧

<第4回>ワークショップ「地域の人にひらかれたミュージアムをつくろう」開催レポート(後編)

<第4回>ワークショップ「地域の人にひらかれたミュージアムをつくろう」開催レポート(前編)

「輪島塗」の背景にある文化をつなげて地域を振興

小樽の歴史的遺産を磨き直し、地域の良品づくりをプロデュース

【クラフトフェアまつもと】日本初のクラフトフェアが38年も続いている5つの理由(後編)

【クラフトフェアまつもと】「いいね!」を直に届けられる。作り手と使い手のしあわせな関係(前編)

<第4回>ワークショップ「地域の人にひらかれたミュージアムをつくろう」開催レポート(後編)

2022年12月16日、第4回ワークショップ「地域の人にひらかれたミュージアムをつくろう」がオンラインにて開催されました。前編に続き、NPO法人大阪自然史センター職員の西澤真樹子(にしざわ まきこ)さんと、地域と連携した取組を行うミュージアムにご登壇いただきました。また、事業計画者からの質問コーナーも実施しました。 ミュージアムによる取組の紹介八尾市立しおんじやま古墳学習館(館長・福田さん) 福田さん 当館は国指定史跡である心合寺山(しおんじやま)古墳を紹介する施設です。

<第4回>ワークショップ「地域の人にひらかれたミュージアムをつくろう」開催レポート(前編)

西澤真樹子さんイントロダクション「人を迎えるミュージアム 何からはじめる?誰とする?」 私は旅に出ると、必ずその土地のミュージアムに行きます。そのときに「魅力的だな」と感じるミュージアムは、「何を学んで、どんな風に過ごしてほしいか」が自然と感じられる施設です。そういうミュージアムからは、来館者を歓迎してくれる空気が感じられます。 お客さまに楽しんでもらいたいという気持ちが伝わるミュージアム たとえば、伊丹市の「伊丹市昆虫館」は、展示ケースがとても低い位置にあります。大人

「輪島塗」の背景にある文化をつなげて地域を振興

全国各地で伝統産業や地域の振興に力を入れる民間企業が、文化観光の担い手として存在感を高めつつあります。江戸時代からの伝統を今に伝える北陸・能登の「輪島塗」もその1つ。新しいデザインとコミュニケーションで海外にも広がる製品を作り続けてきた輪島キリモト(石川県輪島市)の桐本泰一さんは、文化と人をつなげることで輪島市のある「奥能登」の観光や経済の振興に力を入れています。 ライブコマース実現する「漆のスタジオ」で漆器文化を発信 石川県輪島市の中心部から車で約5分、輪島バイパス沿い

小樽の歴史的遺産を磨き直し、地域の良品づくりをプロデュース

歴史の重みがある建造物がつらなる北海道小樽市の街並みは、それ自体が文化と観光の旗印となって人を集めます。小樽市は、明治以前には北前船の寄港地として、そして明治期からは北海道開拓者を迎える「海の玄関口」として大きく栄え、2022年に市制100周年を迎えました。その文化観光の資産(アセット)を活用して、特長ある雑貨・グッズ、みやげものの開発を進めてきた「小樽百貨UNGA↑」の取り組みに迫ります。 歴史ある建物を活用し、文化の価値を再発見 JR小樽駅から港に向かって徒歩8分。小

【クラフトフェアまつもと】日本初のクラフトフェアが38年も続いている5つの理由(後編)

ポイント① 参加者をルールで縛りすぎない「クラフトフェアまつもと」は、発表の場をもたない個人の工芸作家を応援するためにはじまった展示販売会です。 運営する伊藤さんたちは、フェアを立ち上げた当初から「参加者(作家)の自主性を尊重する」ことを大切にしてきました。 「最低限のルールは守ってもらいますが、それ以外は作家さんに任せます。」 そのため、自分の作品を手に取ってくれる人に、ギターで歌をプレゼントする人や、コーヒーを入れてごちそうする作家もいたといいます。また、初期のころは

【クラフトフェアまつもと】「いいね!」を直に届けられる。作り手と使い手のしあわせな関係(前編)

お客さんと、一対一の会話ができる場所「知らない人たちが、自分の作品を見ながら、話してる…!」 1984年のある日。できたばかりの「松本PARCO」地下スペースで、まだ20代の伊藤さんの胸は高鳴っていました。作り手として、はじめてクラフト展へ参加したときでした。 「自分の作品を並べて、座っているだけでしたけど、通りすがりにお客さんが私の作品を見てくれて、感想を話してくれるんですよね。それがとにかくうれしかった。そのとき作品が売れたかどうかは、あまり覚えてないです(笑)」