文化観光コーチングチーム「HIRAKU」

文化庁より、「文化観光」に関する委託事業を受けて活動しています。多様な分野からの専門家の仲間たちが集まったチームです。文化観光に関する役立ちそうな情報を、HIRAKUチームがおすすめするグッドプラクティスとして発信していきます。

文化観光コーチングチーム「HIRAKU」

文化庁より、「文化観光」に関する委託事業を受けて活動しています。多様な分野からの専門家の仲間たちが集まったチームです。文化観光に関する役立ちそうな情報を、HIRAKUチームがおすすめするグッドプラクティスとして発信していきます。

マガジン

  • 【分類タグ】コンセプトづくり

    文化観光についてのコンセプトづくりや計画づくりのノウハウに関する記事をまとめたマガジンです。

  • 【分類タグ】地域の文化資源を発掘

    地域にあるユニークな文化資源を「どうコンテンツとしていくか」に関する記事をまとめたマガジンです。

  • 【分類タグ】文化観光ワークショップ

    文化庁などが主催した文化観光ワークショップやシンポジウムの採録記事をまとめたマガジンです。

  • 【分類タグ】地域と連携⇄魅力を共創

    文化の発信者や担い手と、観光・経済のプレイヤーが連携して地域の魅力を発信している記事をまとめたマガジンです。

  • 【分類タグ】ものづくり(おみやげ&グッズ)

    旅の思い出を引きだす地元のおみやげや地域の新たな名産品、また博物館・美術館のオリジナルグッズなど、文化観光を盛り上げるための「ものづくり」についての記事をまとめました。

【分類タグ】地域と連携⇄魅力を共創

文化の発信者や担い手と、観光・経済のプレイヤーが連携して地域の魅力を発信している記事をまとめたマガジンです。

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守りたい地域の宝、文化観光で磨き未来へつなぐ――文化庁主催「文化観光推進事業オンライン説明会」開催報告

 文化庁は2024年(令和6年)11月5日、「地域と文化の未来をつくる文化観光」をテーマに文化観光推進事業のオンライン説明会を開催しました。  今回のオンライン説明会には「文化観光で地域づくりを進めたい」と考える全国の博物館や美術館、自治体の関係者など、300人を超える方々にご参加いただきました。     このオンライン説明会のアーカイブ動画は以下よりご覧いただけます。 ■基調講演① 地域文化を未来に受け継ぐ文化観光の挑戦文化庁 博物館支援調査官 中尾 智行  2020

物語がつむぐ魅力――文化観光を強化するナラティブ展示の極意

 博物館や美術館が所蔵・展示している文化財や地域にある文化資源に、観光客が「何度も訪れたい」と思える価値を見いだしてもらうには、どうすればよいのでしょうか。効果的なのが「ストーリーとして魅《み》せる」ことだと言われます。最近では“ナラティブ”(「物語」「語り」などの意味)という言葉でマーケティングにも使われます。地域を訪れる人が主体となって「文化と観光を組み立てていく」イメージとも考えられるでしょう。文化観光の「ナラティブを鍛える」という視点で、過去の記事から参考になる考え方

長野県立美術館が挑むオリジナル商品づくり、「地元発ワイン」で地域プロデュース学ぶ

 2021年(令和3年)にリニューアルオープンした長野県立美術館。長野県で唯一の県立美術館として、県内の文化観光拠点計画の中核となっています。同美術館を起点に、長野市最大の観光名所「善光寺」に隣接する地の利を生かして周辺エリアに回遊を促そうと奮闘する中で、観光県・長野をプロデュースする新しい商品づくりも強化しています。 「景観に調和する美術館」ワインで表現 2024年9月7日の夕刻、長野県立美術館(以下、長野県美)の屋上広場「風テラス」。笠原美智子・館長による乾杯の発声とと

世界遺産の富岡製糸場、「革新し続ける遺伝子」で誘客シナリオ練り上げる

 2014年(平成26年)6月に世界遺産として登録されて10周年を迎えた富岡製糸場(群馬県富岡市)が、2022年度から文化観光に取り組んでいます。文化観光コーチングを受けて、ホームページの刷新やインバウンド(訪日外国人)施策の基軸となる、全体を貫く「誘客シナリオ」=ストーリーラインづくりに着手しました。  2023年12月、富岡製糸場を管理する富岡市の文化観光チームは、観光客を地域に誘い込む基軸となる「誘客シナリオ」づくりを進める中で、新たなコンセプトワードにたどりついた。

【分類タグ】文化観光ワークショップ

文化庁などが主催した文化観光ワークショップやシンポジウムの採録記事をまとめたマガジンです。

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守りたい地域の宝、文化観光で磨き未来へつなぐ――文化庁主催「文化観光推進事業オンライン説明会」開催報告

 文化庁は2024年(令和6年)11月5日、「地域と文化の未来をつくる文化観光」をテーマに文化観光推進事業のオンライン説明会を開催しました。  今回のオンライン説明会には「文化観光で地域づくりを進めたい」と考える全国の博物館や美術館、自治体の関係者など、300人を超える方々にご参加いただきました。     このオンライン説明会のアーカイブ動画は以下よりご覧いただけます。 ■基調講演① 地域文化を未来に受け継ぐ文化観光の挑戦文化庁 博物館支援調査官 中尾 智行  2020

11月5日(火)「文化観光推進事業オンライン説明会 ~地域と文化の未来をつくる文化観光~」を開催します

○  文化庁では、文化の本質的価値を広く享受してもらうこと、文化の振興を起点とした観光振興・地域活性化によって生じた経済的・社会的価値が文化の振興に再投資される好循環を創出することを目指し、文化観光推進法に基づき、計画の認定、財政的な支援や専門的な助言等を行う文化観光推進事業を実施しております。 ○  令和4年に成立した改正博物館法においても、博物館の事業として、文化観光その他の活動に取り組むことで地域の活性化に寄与することが加えられました。 ○  わが国の多様な文化資源

掲げる「旗印」伴走してチームから引き出す、文化観光コーチングの意義――令和5年度 文化観光「認定計画事業者会議」(後編)

 全国各地の自治体・文化観光拠点施設が推進する文化観光施策を、企画段階から取りまとめをサポートしているのが文化観光コーチングチーム「HIRAKU」です。2024年1月15日に開かれた「令和5年度 文化観光拠点施設を中核とした地域における計画推進支援事業 認定計画事業者会議」では、HIRAKUの3人のコーチが、岡山県瀬戸内市、大分県、徳島県が発表した先進的な取組について講評し、文化観光を推進する上での「要諦」を解説しました。 ◆最重要は旗振り役のリーダーシップ◎福冨 崇 コー

文化観光の勘どころを共有、初のリアル開催で参加者が得た手応え――令和5年度 文化観光「認定計画事業者会議」(中編)

 東京都品川区天王洲の「T-LOTUS M」で2024年1月15日に開かれた「令和5年度 文化観光拠点施設を中核とした地域における計画推進支援事業 認定計画事業者会議」。会場を提供した寺田倉庫の発表に続き、岡山県瀬戸内市、大分県、徳島県の3つの認定計画事業者が現時点での取組と課題を発表しました。それぞれどのように地域文化に光を当て、地域全体を盛り上げていったのでしょうか。3者の発表内容と、会議参加者の反応・コメントをまとめました。 刀剣の聖地として展開 岡山県瀬戸内市 岡山

【分類タグ】地域の文化資源を発掘

地域にあるユニークな文化資源を「どうコンテンツとしていくか」に関する記事をまとめたマガジンです。

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守りたい地域の宝、文化観光で磨き未来へつなぐ――文化庁主催「文化観光推進事業オンライン説明会」開催報告

 文化庁は2024年(令和6年)11月5日、「地域と文化の未来をつくる文化観光」をテーマに文化観光推進事業のオンライン説明会を開催しました。  今回のオンライン説明会には「文化観光で地域づくりを進めたい」と考える全国の博物館や美術館、自治体の関係者など、300人を超える方々にご参加いただきました。     このオンライン説明会のアーカイブ動画は以下よりご覧いただけます。 ■基調講演① 地域文化を未来に受け継ぐ文化観光の挑戦文化庁 博物館支援調査官 中尾 智行  2020

物語がつむぐ魅力――文化観光を強化するナラティブ展示の極意

 博物館や美術館が所蔵・展示している文化財や地域にある文化資源に、観光客が「何度も訪れたい」と思える価値を見いだしてもらうには、どうすればよいのでしょうか。効果的なのが「ストーリーとして魅《み》せる」ことだと言われます。最近では“ナラティブ”(「物語」「語り」などの意味)という言葉でマーケティングにも使われます。地域を訪れる人が主体となって「文化と観光を組み立てていく」イメージとも考えられるでしょう。文化観光の「ナラティブを鍛える」という視点で、過去の記事から参考になる考え方

日本六古窯の丹波焼「陶の郷」、文化観光で持続可能な窯元のあり方を探る

 「丹波焼」の窯元で宿泊体験を――。兵庫県丹波篠山市の立杭地区にある丹波伝統工芸公園「立杭 陶の郷」が2023年度(令和5年度)から本格的に文化観光に取り組み始めました。日本を代表する古窯が、新たな時代にどう生き残るかがテーマ。宿泊施設のない土地ながら、「窯元に泊まる」という新基軸を打ち出しました。  日本文化の源流の1つとして愛されてきた陶磁器。中でも平安時代末期から生産が始まった、堅くて耐水性に優れた焼締陶器は、兵庫県 丹波篠山市の「丹波焼」をはじめ全国に6か所ある「日

別府・鉄輪「地獄」が生んだ温泉文化を浴びる――地獄温泉ミュージアムで“名湯化”を体験

 山並みを眺めると所々で温泉から噴き上がる白い蒸気がたなびく大分県別府市。名湯で知られる同市の鉄輪地区に2022年12月、温泉を学べる博物館「地獄温泉ミュージアム」がオープンしました。「地獄がもたらす恵み」をテーマにしたミュージアムを今、なぜ立ち上げたのか。運営会社 Dots and L(ドッツアンドエル、別府市)の千壽智明社長に経緯をうかがいました。 雨粒になった自分が温泉になるまでをバーチャル体験  JR日豊本線の別府駅からバスで30分ほどの、温泉客や湯治客らがそぞろ

【分類タグ】コンセプトづくり

文化観光についてのコンセプトづくりや計画づくりのノウハウに関する記事をまとめたマガジンです。

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守りたい地域の宝、文化観光で磨き未来へつなぐ――文化庁主催「文化観光推進事業オンライン説明会」開催報告

 文化庁は2024年(令和6年)11月5日、「地域と文化の未来をつくる文化観光」をテーマに文化観光推進事業のオンライン説明会を開催しました。  今回のオンライン説明会には「文化観光で地域づくりを進めたい」と考える全国の博物館や美術館、自治体の関係者など、300人を超える方々にご参加いただきました。     このオンライン説明会のアーカイブ動画は以下よりご覧いただけます。 ■基調講演① 地域文化を未来に受け継ぐ文化観光の挑戦文化庁 博物館支援調査官 中尾 智行  2020

物語がつむぐ魅力――文化観光を強化するナラティブ展示の極意

 博物館や美術館が所蔵・展示している文化財や地域にある文化資源に、観光客が「何度も訪れたい」と思える価値を見いだしてもらうには、どうすればよいのでしょうか。効果的なのが「ストーリーとして魅《み》せる」ことだと言われます。最近では“ナラティブ”(「物語」「語り」などの意味)という言葉でマーケティングにも使われます。地域を訪れる人が主体となって「文化と観光を組み立てていく」イメージとも考えられるでしょう。文化観光の「ナラティブを鍛える」という視点で、過去の記事から参考になる考え方

予算なくても「魅力ある展示」、気づき生むアイデア・工夫を探る――ふじのくに地球環境史ミュージアム/江戸東京博物館/東洋文庫(文化観光のコツ その②)

 「目指したい理想の展示はあるが、予算が……」  どんな規模の博物館・美術館でも、展示や解説に満足のいく予算を投じられるケースはあまり多くはないでしょう。予算が限られる中で、わかりやすく効果的な展示・解説が求められます。今回は大きなコストをかけずにアイデアと工夫で来館者を魅了してきた、オリジナリティにあふれる展示の実例をご紹介します。 元校舎、つくえ・いす・教室を効果的に利活用 廃校となった高校の校舎をそのまま博物館に転換した「静岡県立ふじのくに地球環境史ミュージアム」(静

世界遺産の富岡製糸場、「革新し続ける遺伝子」で誘客シナリオ練り上げる

 2014年(平成26年)6月に世界遺産として登録されて10周年を迎えた富岡製糸場(群馬県富岡市)が、2022年度から文化観光に取り組んでいます。文化観光コーチングを受けて、ホームページの刷新やインバウンド(訪日外国人)施策の基軸となる、全体を貫く「誘客シナリオ」=ストーリーラインづくりに着手しました。  2023年12月、富岡製糸場を管理する富岡市の文化観光チームは、観光客を地域に誘い込む基軸となる「誘客シナリオ」づくりを進める中で、新たなコンセプトワードにたどりついた。

【分類タグ】ものづくり(おみやげ&グッズ)

旅の思い出を引きだす地元のおみやげや地域の新たな名産品、また博物館・美術館のオリジナルグッズなど、文化観光を盛り上げるための「ものづくり」についての記事をまとめました。

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長野県立美術館が挑むオリジナル商品づくり、「地元発ワイン」で地域プロデュース学ぶ

 2021年(令和3年)にリニューアルオープンした長野県立美術館。長野県で唯一の県立美術館として、県内の文化観光拠点計画の中核となっています。同美術館を起点に、長野市最大の観光名所「善光寺」に隣接する地の利を生かして周辺エリアに回遊を促そうと奮闘する中で、観光県・長野をプロデュースする新しい商品づくりも強化しています。 「景観に調和する美術館」ワインで表現 2024年9月7日の夕刻、長野県立美術館(以下、長野県美)の屋上広場「風テラス」。笠原美智子・館長による乾杯の発声とと

「刀剣ファンの心つかむ」ミュージアムグッズづくりで初の交流会議、備前長船刀剣博物館と徳川美術館

 日本刀の産地として刀剣を専門とする備前長船刀剣博物館(以下、長船刀剣博、岡山県瀬戸内市)と、刀剣ファンからの人気が高い徳川美術館(名古屋市)の文化観光に取り組む担当者らが2024年2月、初めて顔を合わせて意見交換の会議を開きました。  テーマはミュージアムグッズや体験などの「商品造成」。文化観光のキーポイントとして、来館者を惹きつける商品づくりに力を入れてきた両者が、それぞれの視点からグッズ開発について知見と意見を交換しました。 刀剣でつながる2つの館  長船刀剣博は古

文化観光におけるミュージアムグッズの必要性(前編)

筆者はミュージアムグッズ愛好家として、博物館学の観点からミュージアムグッズの重要性を広める活動に取り組んでいる。なかでも博物館が独自に開発したオリジナルグッズの役割は非常に大きく、博物館の「財産」を広め、来館者を中心に広く博物館の存在意義を伝えるものになると考えている。 また、文化観光の側面からも、その地域の文化に対する理解を深めるという点において、ミュージアムグッズを活用することができると考える。本稿では事例を交えながら、文化観光におけるミュージアムグッズの活用について、筆

創造的なミュージアムグッズは、工夫を凝らしたコミュニケーションから(後編)

「ミュージアムグッズとしてオリジナルグッズを作りたいが、どうしたらいいのだろう」。博物館の担当者からこのようなお悩みが私の元に寄せられることがある。 オリジナルグッズとは、博物館の財産を生かし博物館が独自に開発した ミュージアムグッズを指し、博物館のロゴや建築、収蔵品などをモチーフにしている。コンセプトは理解していても、実際に何をどうやって作ればよいのか困っている事例が見受けられるのだ。 前回は、文化観光におけるミュージアムグッズの必要性をお話ししたが、本稿では、オリジナルグ