文化観光コーチングチーム「HIRAKU」
こんにちは! 文化庁より、「文化観光」に関する委託事業を受けて活動しているHIRAKUと申します。まちづくり、経営戦略、クリエイティブ、空間デザイン、アート、建築、ツアー、IT、脳科学、教育、多様な分野からの専門家の仲間たちが集まったチームです。 本日より、noteをはじめることにしました。 よろしくお願いいたします。 「文化観光」がはじまる背景について少しだけご紹介します。2020年5月に、「文化観光拠点施設を中核とした地域における文化観光の推進に関する法律」という新しい
かつて「伎楽」は、仏教を庶民に広めるためのツールだった長島コーチ 伎楽とは、どういうものなのでしょうか。 森川村長 伎楽は、獅子や迦楼羅(かるら)、呉女(ごじょ)などさまざまな仮面をつけた演者が音楽に合わせて踊る、せりふのない無言劇です。古代中国の呉でつくられたため、呉楽ともいわれますが、呉から朝鮮半島に伝わり、日本へと伝えられました。インドでおこった仏教がシルクロードを経て中国に伝わることとあわせて、インドや西域、そして呉の仮面から古代アジア世界の大交流とそれを受け入れる
◆コーチングを受けた認定計画事業者による発表徳島県文化観光推進地域計画徳島県未来創生文化部文化・未来創造課 清水公美子氏 NPO法人阿波農村舞台の会 佐藤憲治氏 一般社団法人イーストとくしま観光推進機構 井内泰氏 清水氏 今回は、徳島県立阿波十郎兵衛屋敷の利便性向上「水都とくしま」推進事業と、徳島文化観光地域連携事業としての「水上タクシー」の取組について発表します。 「ひょうたん島クルーズ」を使った文化観光の推進とまちづくり 佐藤氏 私たちは県から委託を受け、人形浄瑠
挨拶 文化庁 飛田参事官 (文化観光担当) 令和2年5月に「文化観光推進法」が施行されてから、これまで45計画の認定をしてきました。文化観光というものが、少しずつ世の中に浸透してきていることを実感しております。これは、各認定計画事業者の皆様の日頃のご尽力の成果であると、改めて感謝を申し上げます。 さて、新型コロナウイルス感染症に関する水際対策も緩和され、本格的にインバウンドの回復も始まろうとしています。文化観光推進法が目指す「文化の振興」「観光の振興」「地域の活性化」の
異なる背景や思想を持つ関係者が地域計画を進める上で必要な3つのポイント私は複数の文化施設が参画する地域計画を進める上で大事なことは、特に下記の3つにまとめられると考えています。 地域共通のコンセプトを持つこと 一つ目は、地域共通のコンセプトを持つこと。山梨で言えば議論の出発点となった「ウェルビーイング」。これは、発散しがちな議論の中で、常に自分たちが立ち戻れる重要な「軸」となります。 共通のコンセプトを決める際に気を付けることは、誰かの意見を一方的に相手に押し付けること
山梨らしい「ウェルビーイング」を探すステップ皆さんは、「ウェルビーイング」という言葉をご存じでしょうか。 ウェルビーイングとは身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念で、「幸福」と翻訳されることも多い言葉です。世界保健機関(WHO)憲章の前文では、「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being:ウェルビーイング)にあることをいいます」とされています。 今回
アートが街に溶け込む北陸では代表的な繁華街の一つである香林坊・片町エリアは、金沢駅からバスで10分ほど。百万石通りの商店が連なり週末には多くの人で賑わう。この繁華街から一本裏通りを入ったところに別世界が現れる。 左右に小さな飲食店がひしめき合う「金沢 新天地」は、突然タイムスリップしたかのような昭和レトロな雰囲気をそのままに残しているエリアだ。 夕闇から夜へと変わる頃、灯りが灯される。ライトアップされた各商店の看板写真が目に飛び込んできた。 犬、タイツ、唇・・・ 。世界的な
2022年12月16日、第4回ワークショップ「地域の人にひらかれたミュージアムをつくろう」がオンラインにて開催されました。前編に続き、NPO法人大阪自然史センター職員の西澤真樹子(にしざわ まきこ)さんと、地域と連携した取組を行うミュージアムにご登壇いただきました。また、事業計画者からの質問コーナーも実施しました。 ミュージアムによる取組の紹介八尾市立しおんじやま古墳学習館(館長・福田さん) 福田さん 当館は国指定史跡である心合寺山(しおんじやま)古墳を紹介する施設です。
西澤真樹子さんイントロダクション「人を迎えるミュージアム 何からはじめる?誰とする?」 私は旅に出ると、必ずその土地のミュージアムに行きます。そのときに「魅力的だな」と感じるミュージアムは、「何を学んで、どんな風に過ごしてほしいか」が自然と感じられる施設です。そういうミュージアムからは、来館者を歓迎してくれる空気が感じられます。 お客さまに楽しんでもらいたいという気持ちが伝わるミュージアム たとえば、伊丹市の「伊丹市昆虫館」は、展示ケースがとても低い位置にあります。大人
ライブコマース実現する「漆のスタジオ」で漆器文化を発信石川県輪島市の中心部から車で約5分、輪島バイパス沿いにある輪島キリモトの輪島工房には2022年7月に開店した「漆のスタジオ」(本店)がある。 単に同社が製造した漆器や漆を塗った雑貨などの商品が置いてあるだけの店舗ではない。漆のスタジオ(本店)と、隣接する工房内をバーチャル・リアリティー(VR)技術で360度の全方位をくまなく、立体的に観察することができるうえ、高精細なカメラを駆使した遠隔会議システムを備えてあるのが特徴だ
歴史ある建物を活用し、文化の価値を再発見JR小樽駅から港に向かって徒歩8分。小樽の観光名所となった運河沿いにある石造やレンガ造の建物が並ぶ一角に、小樽の名産品を扱う販売店舗「小樽百貨UNGA↑(うんがぷらす、以下UNGA↑)」はある。 旧小樽倉庫本庫事務所棟の1階を店舗、2階をギャラリー・事務所として令和元年(2019年)12月に開店した。この建物ができたのはちょうど130年前の明治26(1893)年。日本海を航路に北海道と全国をつないで商いをしていた「北前船」を発祥とし、
ポイント① 参加者をルールで縛りすぎない「クラフトフェアまつもと」は、発表の場をもたない個人の工芸作家を応援するためにはじまった展示販売会です。 運営する伊藤さんたちは、フェアを立ち上げた当初から「参加者(作家)の自主性を尊重する」ことを大切にしてきました。 「最低限のルールは守ってもらいますが、それ以外は作家さんに任せます。」 そのため、自分の作品を手に取ってくれる人に、ギターで歌をプレゼントする人や、コーヒーを入れてごちそうする作家もいたといいます。また、初期のころは
お客さんと、一対一の会話ができる場所「知らない人たちが、自分の作品を見ながら、話してる…!」 1984年のある日。できたばかりの「松本PARCO」地下スペースで、まだ20代の伊藤さんの胸は高鳴っていました。作り手として、はじめてクラフト展へ参加したときでした。 「自分の作品を並べて、座っているだけでしたけど、通りすがりにお客さんが私の作品を見てくれて、感想を話してくれるんですよね。それがとにかくうれしかった。そのとき作品が売れたかどうかは、あまり覚えてないです(笑)」
ミュージアムによる取り組みの紹介南三陸ネイチャーセンター 研究員・阿部さん 阿部さん 「南三陸ネイチャーセンター」は、宮城県北部、志津川湾のすぐ目の前にあります。地域の豊かな自然そのものを教材とする町営の研究教育施設です。1999年に、調査研究をベースとして志津川湾の自然の魅力や価値を伝え、楽しんでもらえる地域づくりを目指して開設されました。 震災を契機に見つめ直す!研究教育施設の活動の意義 しかし、2011年3月に、東日本大震災が発生し、状況はがらっと変わります。
西澤真樹子さん基調講演私が所属している「NPO法人大阪市自然史センター」は、「大阪市立自然史博物館」と連携し、自然科学の発展と普及に取り組む団体です。これまで、博物館のファンを増やし、博物館を盛り上げるためにさまざまな活動をしてきました。今日は、その取り組みの一部をご紹介します。 ①ミュージアムの支え手!友の会会員を増やす取組み NPO法人大阪自然史センターは、大阪自然史博物館の「友の会」の運営も行っています。ですが、会員数は2000年をピークにどんどん減少しており、「こ
ライブ配信など魅力ある「しかけ」は魅力の拡散に効果的美術館や博物館がSNS(ソーシャル・ネットワーキング・システム)アカウントを育てるのには時間がかかる、と洞田貫さんは言い切る。森美術館のSNSアカウントは2022年12月20日時点で、フォロワー数がインスタグラムで22万強、フェイスブックで約22万人、ツイッターで21万人弱あり、国内の美術館、博物館では最大級のアカウントを持つ。 ショートムービーに強いティックトック(TikTok)でも発信している。TikTokアカウントの